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2009年9月,夫の留学のため,ベルギーの首都ブリュッセルに家族みんなでやって来ました. 我が家は,夫と私,そして6歳,4歳の娘,1歳10ヶ月の息子の合計5人. 海外旅行は今まで行っていても,海外生活は初めてな私は,楽しみ半分,不安半分でこの地にやって来ました. こちらに来て約5ヶ月.始めは驚くことがたくさんあって,慣れるのに必死でしたが,今は少しずつ楽しむ余裕も出てきました. 私がベルギーで遭遇した事を,少しずつ紹介出来たらと思っています. ベルギーは,フランス,オランダ,ドイツ,ルクセンブルグ,そして北海を挟んでイギリスに囲まれている日本の1/12程の面積(関東地方くらい)の国です. 公用語はフランス語,オランダ語,ドイツ語.ブリュッセル市内では,道路標識などはすべてフランス語とオランダ語で併記されています. それとEUの本部があるので,ある意味,ヨーロッパの中心でもあると思います. 夫から留学の話が出たのは2009年の1月. 「ベルギーに勉強に行ってみたいと思う」と言われました. 地理の知識がほとんど抜けきっている私には,「それって,ヨーロッパ?どこにあるの?何語話すの?」などなど,分からないことだらけでした. 私はちょうど,息子を保育園に預けて,仕事に復帰した矢先だったので,「また仕事を休むことになるの?」と,仕事に対する不安もありました. でも,留学を経験された先輩方に相談すると,「貴重な時間だから,家族で行くべきだ」とみなさん口をそろえておっしゃったので,「コレも人生!」と思い,医局に申し訳ないと思いつつ,休職して夫についていくことにしました. 出発までの準備は大変でした. まず,住む家. 駐在で行くわけではないので,すべて自分たちで探さないといけません. 多くの方が,まず行ってみて,そこから不動産巡りをしているようですが,我が家の場合,3人の子供を連れて,1日に何軒も物件を見て回るのは不可能だと判断し,インターネットで不動産物件を探しました. ベルギーの物件のほとんどが,家具無しの家です.1年ちょっとの滞在のために家具を買うのは大変ですし,子供達を連れて家具探しに行くのも大変だと思い,数少ない家具付き物件から候補を見つけました.(といっても,条件にあったのは2つのみだったのですが・・・) そして,ちょうど知り合いのアメリカ人がベルギーにいたので,その人に下見に行ってもらい,家を決めました. そして,ビザ. 配偶者である私と子供達はビザ無しで良かったのですが,夫のビザを取るのに一苦労! 留学先に勤務証明書を求めたところ,数ヶ月経っても音沙汰無し. ベルギー留学を経験された先輩は「とにかく何度も直接電話して急かさないと先に進まないよ!」と言われていたので,夫は何度も電話することになりました. その相手の対応に驚きました. 「今,担当の人がバカンス中なので,1ヶ月後になります」(えっ!バカンス中はその仕事はストップするの?) 一ヶ月後・・. 「ちょうど,今,申請したところです」(忘れていたんでしょう!) 数週間後 「あっ,ちょうど今手元に来ましたので,コレをそちらに送りますね」(コレも忘れてたでしょう!) これからのベルギーでの生活にはかなりの覚悟が必要だと心に留めました. そこからビザ申請をスタートし,ビザが手元に届いたのは,出発1週間前! 本当に,ハラハラしました. 5年住んでいた長崎の賃貸のアパートを引き払い,家財道具は夫と私の実家の二つに分けて置いてもらいました.出発までの数日は,睡眠時間がほとんど無いくらいバタバタ準備していました. 出発時のスーツケースは7つ!コレにぐずる子供達を連れて,中部国際空港からパリのシャルルドゴール空港までの15時間のフライトと,3時間のリムジンタクシーを経て,2週間滞在することになるブリュッセル市内のキッチン付きホテルに着いたときは,本当に疲労困憊でした. でも,それからが,驚くことの連続だったんです・・・・.
by joisan
| 2010-03-02 11:10
| 女医のつぶやき
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